映画 薄っぺら論:トビー・フーパーの思い出




ジョージ・A・ロメロが先月死去したそうです。
それを遅ればせながら知ったものですが

続けて今月26日にトビー・フーパーが死去されたとか…

トビー・フーパーと言えば「悪魔のいけにえ」とか「ポルターガイスト」とか「悪魔の沼」とか
伝説の奇作「スペース・バンパイア」も有名です。

「悪魔の沼」のエンディングのハンバーガーづくりのシーンは汚らしいが食欲をそそります。


思い出深いのは「マングラー」

クリーニング工場の業務用プレス機が、邪悪な経営者の黒魔術により、悪魔の魂を宿らせるという話です。

話は世界を巻き込みそうな重大事ですが、実際に巻き込まれるのはクリーニング工場内のみという、いかにも狭い世界観であり、まさにスティーブン・キング原作といった感じ。

バカ映画ですが、大変面白い。

なお、「マングラー2」ってのもあるんですが、トビー・フーパーは関わってません。


「悪魔のいけにえ」に関しては数本の後日譚・前日譚作品が作られたり、リメイクされたり、だいたいの作品は観たと思います。

トビー・フーパーは「悪魔のいけにえ2」以来、監督を勤めていません。

何故かコメディ寄りの2ですが、デニス・ホッパー演じるレフティーがソーヤー一家に引けを取らない程イカれていることと、ソーヤー一家の潜伏先が異様に都合の良い廃墟の遊園地で、それがまた遊び心満点の施設であることが本作の唯一の見どころ。


正直「ツールボックスマーダー」以来はトビー・フーパーを追うこともなかったです。

ただ、アメリカ南部はイカれた奴らばっかりだ。絶対に近づかないぞ!
と僕に決心させてくれた「悪魔のいけにえ」は、既に5回は観てますが、近く復習したいと思いました。



風/ささやかなこの人生






いい歌ですよね

かぐや姫の伊勢正三と猫の大久保一久という控えめな人達によって作られた
とても、ささやかな歌

男という生き物は"がさつ"だの"粗暴"だのいわれますが、実は繊細さだってあるんですよ。
でも、それを対外的に示す「感情表現」を隠してしまうんですね。


という僕も感情表現は下手
それでも日々生きていく中で、移ろう世界の変化にささやかな感動を覚えているのです。


前にも書いた気がするが

お盆頃の夏の情景が一番好き。


カセットテープの音源なのか、少し伸びた盆踊りのお囃子が響いてくる。

建物に反響して幾重にも音が重なり、どっちから聞こえてくるかなんてわからない。

ただ、きっとあの公園だろうなという察しはつく。

夏至はとっくに過ぎたが未だ日没は遅く、七時ころにやっと訪れる夕暮れ。

その空は紫色で、空気は湿っていて、なんとなく露店で焼かれる焼き鳥の煙たい香りがする


どうです?わかるかなぁ、わかんねぇだろうなぁ(松鶴家千とせ風に…)


ただ、こうした思いは滅多に口には出さないですね。
それがかっこいいという訳ではないのにね。

結局何をいいたいかというと、詩人とか作詞家って凄いと思います。

僕らがひた隠しする感情表現を、恥ずかしいとかの理屈を超越して、こうも美しく形にするんですから。

その上、万人に共感を与えられるって凄い。


一方、僕と言えばほとんど会話したことない後輩に風貌だけで怖がられ

こんなに人間関係の機微に恐れるウサギの様な人間とも知ってもらえないことに

ストレスを感じているのか、側頭部の白髪が益々増えていくのでした。


あの子達に詩を送ろうかな



台湾の恐怖




亀.jpg
7月の台湾旅行は総じて楽しかった。
連れて行った後輩達がいい経験になったらしいので何より

今回の旅行では
上の写真のように手負いにされながらも獰猛なウミガメと写真を撮ったり、
大学時代の旧友である獰猛なリョウ君と久々に会って会食をしたりできました。


それに、数多くの台湾人の優しさにも触れることができました。
僕は旅で行き詰まると迷うことなく現地人に聞きます。

今回の旅では言葉も通じない人々から幾度と助けられました。

新幹線で朝8時からビールを飲んでいた巨漢の日本人、つまり僕にスナック菓子を食いきれないほど恵んでくれた夫婦ありがとう。

真っ青なヤバイ色したお茶(蝶豆花茶)をくれた温泉の兄さんありがとう。

日本人がまず訪れることはないであろう山奥で、見ず知らずの日本人が突然「マンゴーを一個売ってくれ」と話しかけても警戒することなく、「水くせえな、金なんかいらねぇよ」(と言っていたと思う…。)と高級品種の愛文マンゴーをたんまりと恵んでくれた農家の一家ありがとう。

いや〜本当に収穫の多い旅であった。


ただ、一つ戒めるべきは真夏に行くべきではなかった。

暑いのはわかっていたから仕方ないですよ。

問題はブリゴキちゃんですよ。


町中を歩いていると脚と触覚をピンと伸ばして威嚇してきたり、ビルの影から飛びかかってきたり

総計50匹は見つけました。
そして、更に50匹は見ないふりをしました。


日中、目撃すると言えば飲食店の店内看板の裏や壁の隙間あたりをチョロチョロしているぐらい。
台北では日中に目撃するのはほぼ皆無であるが、南方、しかもど田舎に行けば行くほど時間を問わずエンカウント率が上昇する傾向にある。


主要な都市部であっても24時を過ぎれば、人々の雑踏は絶え、街灯もまばらになります。
そうなると、路地はすっかり闇夜に包まれてしまいます。

それを合図に街はマッドシティに変貌し、ブリゴキに溢れ返ります。


そう考えると、奴らは奴らなりに人に気を使いながら生きているようです。
昼間はきっと遠慮してくれているのでしょうね。

だからこそ、真夜中に街を出歩くとブリゴキは怒りを露わにし、僕らに向かってくるのです。
だって、彼らの時間帯ですからね。

特に台南は酷かった。ネズミも居たしね。
秋から冬にはさほど見ることはないのにね。

ちなみに、後輩はビンロウの吐き殻をブリゴキの死骸と勘違いしていたようで、しばらく間、あまりの多さに戦慄していたそうです。

なお、僕は最後の方には慣れたようで、飲食店で目の前を走っていても気にならなくなってしまいました。

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